野村ともあき堺市議の決断。真の救民の勇者である

5月26日公示の堺市長選挙、竹山前市長の政治資金の巨額の不記載問題による引責辞任に伴うものである。
先の統一地方選挙、大阪府知事市、大阪市長選挙、衆議院大阪12区補選での維新の圧勝。

反維新陣営の各政党には逃げたり、手のひらかえして支持者裏切り、維新に揉み手ですり寄るなど、恥を知れ!と言うべき有権者を愚弄する政治家が続出している。

 

堺市議選もそう。維新は前回も出た永藤英機を擁立方針。
反都構想陣営はみな堺市の存族が危うくなることが分かっているから、堺市は守りたいが、負け戦と誰もが躊躇する場面。

なかなか候補者はどこも出せずずるずる来て、報道では今回は無投票もとの声も出ていた。

そんな中、公明党も維新にすり寄り、まさかの自民党大阪府連までもが変節。

大敗を受け新たに新任の渡嘉敷なおみ府連会長は、都構想賛成、維新と協調を表明。

 

堺市長選挙には候補者を出さないとした。それどころか渡嘉敷会長寄りの議員からは、維新・永藤を応援してはどうかという声すら出ていたという。

川嶋大阪市議が伝え聞いたものとして

総務会での渡嘉敷発言を書いている。

耳にしている範囲では「自民党は維新と同化する」「そのため都構想(住民投票)に賛成する」という内容だったということらしいです

この渡嘉敷府連会長は二元代表制を理解していないとしか思えない。
「民意は維新、都構想」というのだが、大阪市でも堺市でも維新単独過半数でもないし、その反対派の意見を受けた議員の議席構成「それもまた民意」なのである。

市長選で維新が勝ったから、議会が維新に同意せねばならんというのなら議会など要らない。
公民からやりなおせ!と怒り心頭である。

投票してくれたみなさんの声をなんだと思っているのか。
民を軽視する政治家先生様が大っ嫌いなのである。

 

民のために政治はある。府連のためでも自民党のためでもない。その「政治家先生様」の保身には反吐が出る。

 

この国会議員を中心とした保身傾向に怒りを露にするのが自民党の大阪市議団や堺市議団である。
そりゃそうです。都構想の問題点を熟知し、議会で指摘し、それを有権者から理解され支持してもらい当選しているのです。
大阪のためにならぬと分かっている都構想を、維新に勢いあるからから媚びて市民を売るというのか。
一体みなさんは何のために政治家をやっているのかと。

 

府議などもまとまりきってないようである。国会議員のステップアップ狙うような人は渡嘉敷執行部に媚びてしまうのかもしれないが、これまで有権者からどういう声受けて戦ってきたのか。
民ために奉仕する。公の心を持たねば政治家ではない。それは「私」であり、もはや「政治屋」である。

 

自民党府連はこのように渡嘉敷執行部のもとで締め付けを図る。

堺長選も渡嘉敷府連会長曰く、時間足りないから永藤支援など今回は推薦候補者を出さないというが、つまり時間あれば永藤支援もありえたということ。酷い話である。

しかし候補者誰も居ないままに堺もまた維新の軍門に下るのか…
みながそう思いだしたところで、

まさかの勇者が現れた。

自民党堺市議 野村ともあき

である。

 

渡嘉敷奈緒美自民党大阪府連会長による大阪市廃止分割(いわゆる都構想)のための住民投票実施容認発言に強く反対の意を表明します

各マスコミが報じている通り、自民党大阪府連は昨日(11日)、全体会議を開き、渡嘉敷奈緒美(とかしきなおみ)衆議院議員を府連会長に選出しました。会議では、今後の府連改革について様々な真摯な意見が出され、渡嘉敷会長も改革に取り組む旨のあいさつを行いました。あいさつを聞いたときには、私も新会長のもとで府連の改革に力を尽くそうと思いを新たにした次第です。

ところがその後のご自身の会見で、渡嘉敷会長は何の事前の連絡も、話し合いも、合意もないまま、突然、大阪市を廃止分割するいわゆる「大阪都構想」のための住民投票に「賛成」する意を表明しました。

私はネットのニュース速報でこのことを知り、気が動転する思いでした。
これまで血を吐くような思いで大阪市、堺市を守るために戦ってきた我々の決意や、厳しく苦しい中で最後の最後まで自民党に対し希望を持ち続け支援をしてくださった方々の思いを踏みにじり、それを弊履のように捨て去るようなことをよもや府連会長が言明するとは、信じられないという思いとともに激しい憤りを覚えています。
我々のために決死の思いで戦った大阪府知事候補の小西禎一さんや、大阪市長候補の柳本顕さん、統一地方選挙で一敗地に塗れた各候補者、そして何よりも政令市の廃止分割に強く反対してきた大阪市、堺市の市民の皆様に顔向けができません。

報道で伝え聞いただけの現段階では、渡嘉敷発言の詳細や真意はわかりません。色んな噂や流言飛語も飛び交っていますが、これが言葉通りの意味であるというならば私は絶対に認めることはできませんし、それは多くの所属議員や党員、支持者も同じ思いでしょう。
今後、会長以下府連執行部に対し説明を強く求めていきたいと思いますが、私は「政令市廃止反対、反都構想」の旗を降ろすことは絶対にありません。

 

渡嘉敷執行部の方針には、睨まれるのも臆せず、勇気をもって正々堂々批判し

さらにはこの後、堺で戦わぬという府連方針に反抗し、議員辞職の上、堺市長選挙に立候補を表明。

 

堺市長選に自民市議出馬へ

都構想反対、府連支援せず

https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190518/k00/00m/010/267000c

自民党堺市議の野村友昭氏(45)が16日夜、市議団や同市選出の大阪府議らの会合で、26日告示の市長選に立候補する意向を伝えた。17日に記者会見する。府連会長の渡嘉敷奈緒美衆院議員は大阪都構想への反対姿勢を理由に野村氏を支援しない方針で、離党し無所属で挑む意向だ。市議団や府議らは野村氏を支援し、府連内の対立は避けられない。

会合に出席した同党の岡下昌平衆院議員が明らかにした。

 

 

しかも筋を通すとして、自民党すら離党。

維新はよく「無所属批判」をするが、これはモノを知らぬ発言で、首長選挙は全国で普通無所属で出る。市長とは議員と違って市民全体の代表者となる役職だからである。
しかしその場合でも通常は党籍は残す。
しかし今回野村堺市議は、離党までしている。この覚悟のほどは凄まじい。

 

野村堺市議と言えば堺市議団でも政調会長の要職を務め、自民党大阪府連でも若手エース格の一人。
堺市議にも関わらず、自民党の青年局長まで務めた切れ者。離党時でも自民党大阪府連の政調副会長である。

今後国政もありえたひとりではないだろうか。
保身で将来の国政進出のため渡嘉敷執行部に媚びる人もいようが、野村は真逆。そんなものは投げ捨て、堺市民とともに戦う道を選んだのである。
この義に応えないという選択は無いのではないか。

 

 

この野村に「保身」などという批判は全くの筋違い。

つい先日、数百万かけて統一地方選
なのにやっと当選したのでこれから入るはずの4年分の年収4000万以上捨て
さらに数千万円はかかると言われる市長選。

 

当選しても竹山市長の維新対抗の値下げ競争で市長報酬は半分になり、退職金ゼロ。
この退職金ゼロは松井知事の退職金分を月給に上乗せなんてペテンでなくほんとにゼロ。

今の堺市は、市長報酬が市議以下の無茶苦茶な安さです。

松井一郎府知事の「退職金ゼロ」の真実

 

 

この野村に「金儲けのために出馬だ!」とか心無い中傷はいいかげんにすべきである。
こんな火中の栗を取ろうと、堺市民のために滅私でやってくれる人はそうそう居ない。

真の「公」人とはこういう人物を言うのだ。

 

 

この野村の堺市長選強硬出馬に自民党大阪府連の渡嘉敷会長周辺はお冠のようである。
ABCのキャストが渡嘉敷会長を独自に電話取材するなどして詳しく報道。

自民党大阪府連は住民投票に反対をしている野村さんは応援できないとしているが、 自民の府連の中からはこれから維新と協力していくのなら永藤さんを応援してはどうかと言う声まで出ている

とのこと。

なんと、渡嘉敷寄りの府連の議員からは、

維新の永藤氏を応援してはどうか

いう声まで出ているのだそう。

これに渡嘉敷・新代表は

協議する時間があれば(永藤氏応援も)あり得たが、今回は急な話なので難しいのではないか。

つまり、野村に推薦など出す気は無い。協議する時間さえあれば野村ともあきに対し、対立する維新の永藤立候補予定者を支援ありえたというのだ。

この渡嘉敷方針には怒りの声も府連の中にはあったようである。

 

結果としてはこうなった。

 

嘉敷奈緒美会長は18日、記者会見で「物理的、時間的に私の考えに賛同する候補者で戦うのは難しい」と述べ、擁立断念を表明した。自民を離党して出馬する野村友昭市議(45)への推薦や支援も否定したが、個人としての応援は容認するという。

 野村氏は大阪都構想反対を掲げており、渡嘉敷氏は「私の考えと違う。府連として推薦できない」としつつ「個人の応援は自由。推薦候補を出しておらず、反党行為に問うつもりもない」とした。

 都構想に反対する堺市議らに加え、大阪市議らも野村氏を支援する見通し。大阪市議団幹事長の北野妙子市議は取材に、「一兵卒として全力で応援したい」と話した。北野氏は「大阪市の廃止、分割が実現した場合、堺市だけでなく隣接市は住民投票なしで、首長判断で組み込まれる恐れがある」と説明。

 

この日は来月投開票の堺市長選への対応も協議。渡嘉敷氏の方針に抗議し、反維新・反都構想の立場から堺市議を辞職して無所属での出馬を表明した野村友昭氏(45)の離党届が受理された。渡嘉敷氏は府連としては推薦しないと説明したが、堺市議団の各議員が個人的に応援することは容認するとした。

堺市が地元の岡下昌平衆院議員は取材に「会長はスタンドプレーが激しい。一人で決めるなら府連は必要ない」と批判した。

 

党の支援は無い。各議員が「一市民」として応援に行くのは容認。

もちろん自民党の党の金は期待できない。政党助成金を各種選挙にぶち込んでくる維新候補とは雲泥の貧乏選挙になることは必至。

 

応援に行くということは、渡嘉敷会長に睨まれるのは覚悟。

その覚悟のある人間だけが応援に行くのであろう。

野村の男気に意気に感じる人間と、保身に走る人間、自民党議員にとっては「踏み絵」である。

 

 

また、自民だけでなく他の政党も全て支援は断る。応援してくれる人は全員個人として集うことになる。

今回は政党の選挙では無い。堺市を守る。ただそれだけの覚悟の勇者を支える戦いである。

 

まもなく選挙もはじまる。

有志が全員一市民として集まるという、梁山泊のような状況になってきた。

強大な組織である維新は、これを「巨大権力に立ち向かう維新」のように、真逆のレッテルを、己をチャレンジャーのように位置づけ、自民党と喧嘩別れしてなお言うのであろう。いつものことだ。

 

しかし実際にはどう見ても野村ともあきの堺を守らんとする勇者的行動である。

堺市民はこの野村を見殺しにするのか?

見識が問われる。

 

野村陣営はチーム堺という名前で組織を立ち上げ、市民の支援を訴える。

 

チーム堺のホームページ、Twitter,Facebookができたようである。

ホームページ
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この勇気に応えるのか?

自民党議員や支持者だけではない、

堺の全市民への「踏み絵」である