【政見放送検証6】夢洲は負の遺産という嘘

吉村前市長の政見放送では、ベイエリア、要は夢洲の開発を成果として語っています。
「負の遺産」ともおっしゃっていますが、これはまったくの誤解です。

 

夢洲の経緯についてはマスコミでも維新の言いぶんそのままに「何もない」との論調で流すものが少なくないですが、これは事実ではありません。

 

まず現状の夢洲については、大規模太陽光発電施設、また物流のためのコンテナ拠点があります。
また一見空き地に見えるところは、空き地ではありません。

 

 

夢洲は、大阪市のごみの最終処分場として現在進行形で活用されていると言えます。
浚渫土砂・建設残土処分場として活用されておりますし
大阪市のゴミは焼却施設で焼却ののち、最終的には夢洲に埋め立てられることになります。
これは1つの用途であり、使われていないで負の遺産という表現は間違いです。

 

この夢洲が無くなれば、大阪市民がただで使えるゴミの最終処分場は無くなります。
現在新島という新たな埋め立て島はあるものの、こちらは近隣自治体との広域埋め立て用地であり、大阪市民は有料で利用することになります。
また新島にはまだ橋もできていず、夢洲のゴミの最終処分場としての機能をどうするのかという検討も今後なされねばなりません。

平成25年3月
大阪港埋立事業について(概要版)
https://www.city.osaka.lg.jp/port/cmsfiles/contents/0000211/211655/gaiyou140331-1.pdf
本編
https://www.city.osaka.lg.jp/port/cmsfiles/contents/0000211/211655/honpen1-1.pdf
https://www.city.osaka.lg.jp/port/cmsfiles/contents/0000211/211655/honpen1-2.pdf

 

この資料にありますように、大規模コンテナターミナルとしての活用も大阪の経済に重要な役割を担っています。

 
2017年1月30日 報道発表資料
大阪港の大水深コンテナターミナルが西日本最長になります~夢洲コンテナターミナル岸壁部250メートル延伸、全長1,350メートルへ~

https://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/port/0000388441.html

 

 

 

また、平松市政の時代には、夢洲を最新鋭の大規模火力発電所を中心とした先端エネルギー特区とする構想が夢洲にはありました。
現状メガソーラーがあるのはその計画の一部といえます。

 

橋下市長就任後白紙撤回されたためか大阪市のホームページからは消えていますが
当時の請負業者の具体資料が神戸市のサイトに残っています。

夢洲天然ガス発電所建設事業


CO2排出少ない最新鋭かつ世界最大規模の天然ガスの火力発電所が計画しており、最大規模になる案では80haを使うというとてつもない規模の発電所計画です。
今回の万博が会場面積当初100haという案だったの思えばその規模が分かると思います。

 

これはこれでまたひとつの活用法であるでしょうし、決して夢洲が用途の無い「負の遺産」であったとか、過去の失策であったという事実はありません。

夢洲を負の遺産とレッテルはることで、あたかも何か成果のように煽動するのはどうなのでしょうか。
この火力発電所案案は当会が推すものではありませんが、少なくともひとつの案ではあったでしょう。
全く使い道のない負の遺産であったという事実はありません。

 

今後の埋め立て終わったのちの夢洲の跡地利用案はいろいろな案を今後広く府民市民全体で議論をすることが良いのではないでしょうか。

 

 

ところで、実は今回の万博案には本来の6候補地として夢洲は入っていませんでした。

2025年「大阪万博」候補地に夢洲も追加 7カ所から絞り込みへ

 www.sankei.com
エラーページ - 産経ニュース
https://www.sankei.com/west/news/160523/wst1605230031-n1.htmlhttp://
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博の候補地をめぐっては、府や経済界でつくる「誘致構想検討会」が昨年7月、交通の利便性の高さや100ヘクタール以上の用地の確保を条件に選定。
昭和45年に万博が開かれた万博記念公園(吹田市)や関西空港に近いりんくうタウン(泉佐野市)、人工島の舞洲(まいしま、此花区)など府内6カ所が挙がったが、
夢洲は含まれていなかった。

しかし、松井氏は今年度に入り、夢洲も候補地に追加。今月21日には、東京都内で菅義偉官房長官と非公式に会談し、こうした方針を示したうえで誘致への協力を要請したとみられる。

 

 

夢洲は埋め立て費用もかかりますし、いろいろな難題も多いものです。
今になって埋め立て切れない箇所を「ウォーターワールド」と称し、桟橋でつないで海上施設として使ったり、サテライト会場も使う案なども提案しだしていますが、
ゴミ処理問題ひとつとっても代替地問題について大変難しい調整がこの先待っています。華やかな話だけでは市民生活は守れません。

 

うまくやらねば大阪市民にゴミ処理で大きな負担が押し付けられることだってありうるのです。
どうにも現状は泥縄の対応に見え、今後の万博成功が維新の府政市政で果たして成功するのかと懸念するものです。
サテライトの有効活用など、短い期間の中で万博成功のため全力を傾けねばなりません。都構想で大阪市廃止で移行作業などしてる余裕がどこにあるのでしょうか。

 

夢を語ることは簡単です。しかしその夢を現実のものとして成功させうるかは難しいものです。
負の遺産などと煽動するのではなく、地に足のついた堅実な万博成功を目指さねばならないのです。

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