【政見放送検証5】学校エアコン設置が維新の成果というデマ

学校にエアコンを設置しましたと、吉村前市長の政見放送では自身の実績と述べておりますが。
また松井一郎候補も「エアコン設置は維新の成果」という内容を自身のTwitterでリツィートして拡散しており、組織をあげてそういう宣伝をしているようです。

しかし結論を言えばこれはこれは間違いです

小中学校へのエアコン設置は橋下市長どころか、その前の平松市長時点で設置の工程が進められていたものであるからです。

クーラーについては平松市政では既に特別教室から優先的に設置してきましたが、2011年普通教室にも全設置を決定というのが真実です。

市議会議事録を確認しましょう。

平成23年第1回定例会(平成23年2・3月)-02月22日-03号

平松市長:
小・中学校の普通教室へのクーラー設置についてでございますが、子供たちが安全で快適な学校生活を送り、集中して学習できる環境を整えるということは重要です。その中でも、特に小・中学校の暑さ対策につきましては、学校では壁面緑化などさまざまな暑さ対策に取り組んでおりますが、昨年のような猛暑を超えて酷暑といえる異常な暑さを踏まえておく必要があると感じております。また、昨年の全会派一致の市会決議や、先日の文教経済委員会において採択された大阪市PTA協議会の陳情書につきましても重く受けとめております。
そこで、ことしの夏に教室内の室温調査を行うとともに、壁面緑化等の組み合わせによる環境に配慮した効果的な暑さ対策の調査を行ってまいります。その結果を踏まえ、教育環境のさらなる充実が図れるよう空調設置に向け最適な暑さ対策を検討し、秋には方針の策定を行い、必要性の高いところには24年度から順次、空調機の設置に取り組んでまいります。

 

それを受けて、9月27日議会で小中学校にエアコン設置方針を平松市政で決定。

平成23年9月、9・10月定例会常任委員会(文教経済)-09月27日-01号

平松市長:
子供たちが安全で快適な学校生活を送れるように、そして集中して学習環境を整えるということは重要だと考えております。
これまで、音楽教室等の特別教室や特別支援学校等へエアコンの設置に順次取り組んでまいりました。
また、小・中学校の普通教室については、壁面緑化などさまざまな暑さ対策に取り組んできたんですが、
昨年のような酷暑とも言える異常な暑さにおいては限界がございます。そういったところから、これまでの考えを大きく転換する必要があると考えて
エアコン設置に向けた検討を始めておりますし、それを勢いをつけて進めたいという思いでいます。
今般の普通教室へのエアコン設置につきましては、防災あるいは東日本大震災を受けた災害時の避難施設、まず学校であろうということも踏まえて、
学習に集中できる教育環境の確保とあわせて、学校に避難された方々の熱中症予防であるとか、あるいは寒さ対策のため、
前倒しで整備に着手したいと考えております。
今後、具体的な整備計画は、予算編成の中でその内容を詰めてまいりますけれども、地元中小企業の受注にも配慮し、
平成24年度から全中学校で冷暖房を順次利用できるようにするとともに、その後、小学校にも整備していきたい、なるべく早くしていきたいというふうに思っております。

 

平成23年9月、9・10月定例会常任委員会(文教経済)-09月27日-01号

永井教育長:

教育委員会関係の提出案件について御説明申し上げます。
今回御審議いただきますのは、平成23年度一般会計補正予算案でございます。
(中略)
中学校の普通教室への空調機設置と中学校給食につきましては教育上の目的から実施をいたすものでございますが、
ことしの東日本大震災の発生を受けまして、収容避難所としての食・住の支援にも活用できますことから、平成23年度9月補正予算案で計上し、前倒しで着手することといたします。
12款教育事業費、1項教育施設設備事業費、2目教育施設整備費におきまして1億6,078万1,000円の増となっております。
中学校の普通教室への空調機設置につきましては、子供たちの教育環境がさらに良好となる適切な方法を検討するため、
7月と9月に、すべての小・中学校において夏季における普通教室の室温等を把握するなど調査を行っております。
7月の調査結果から、摂氏30度を超える教室が多く、学習環境の向上のため、より多くの子供が利用できる点や進路補習などの必要性がより高い点を考慮し、
中学校の設計費、補正予算4,680万円を計上し、24年度から全中学校で順次エアコンを導入してまいります。
また、中学校に整備後、小学校にも導入をしてまいります。

 

そして2011年9月30日、平松市政のもとで、エアコン設置へ向けた設計予算がつきました。

成23年第3回定例会(平成23年9月)-09月30日-01号

◎ 財政局長(稲森隆司君)
今回の補正予算は、東日本大震災を踏まえ、防災対策やエネルギー政策の推進に係る事業費を追加するとともに、中学校の普通教室への空調機設置に向けた設計費や中学校給食の実施に向けた準備経費を計上するほか、児童虐待防止対策の強化など所要の補正を行うものでございます。

(中略)

次に、中学校の普通教室への空調機設置に向けた設計として4,700万円を計上いたしております。

また、中学校給食の実施に向けた準備として、選択制給食の実施に向けた準備経費として1億1,400万円の追加と債務負担行為5,200万円を合わせて1億6,600万円を計上いたしております。

 

 

 

平松市長の会見での資料
http://www.city.osaka.lg.jp/contents/wdu210/mayor/2011img/110921_09.pdf

 

このように、エアコンの普通教室設置方針は平松市政の政策です。

ここで維新側が「平松は設計予算だけだ!設置は橋下」という反論をしがちですが、それも誤り。

 

エアコン設置はこれまでの特別教室設置にしても、設計→工事という段取りで進めています。

順番に行われる理由は、学校の長期休み期間にやるのでこういう段取りになるのです。

橋下市長下でのこの平松施策を受け継いで継続された教室への空調機設置はこのようになっている。

大阪市 政策企画室 【報道発表資料】小学校の普通教室へ空調機を設置します

報道発表資料:小学校の普通「教室へ空調機を設置します[2014年2月20日]
大阪市では、集中して学習できる環境を整えるとともに、夏季休業期間の短縮などを行い、授業時間数を更に確保することをめざして、小学校の普通教室への空調機を設置します。

平成24、25年度に実施した中学校普通教室への空調機設置事業に引き続き、平成26年度から3期に分けて各区の大規模校から順番に学校単位で設置を行います。

平成26年度予算においては、1期の70校のうち、4校の設置工事及び2期工事にかかる設計を実施します。なお、1期の70校のうち66校の設置工事については、平成25年度補正予算(36億4,883万円)で工事を実施します。

 

御覧の通り橋下市長下でも設計→来年度工事という日程になっております。
これをもって維新の成果で平松ではないというのは無理があります。

そもそも特別教室から既に順次平松市政では設置が進められてきましたし、それを普通教室にも設置進めるという継続した市政の流れなのであり、維新だけの施策のように言うのは有権者を誤解させるものであろうと思います。

 

また、平成23年第8回大阪市教育委員会会議で、空調機設置は全会一致の政策であることが確認されている。
http://www.city.osaka.lg.jp/kyoiku/page/0000189325.html

教育長「議会で採択されると、きちんと対処するようにと議長名で通知がされる。」

高尾委員「質疑の中でさらに検討を深めた方がいいと思われるテーマはどのようなものがあるか。」

教育長「小中学校の普通教室への空調機の設置と中学校給食である。質疑の内容をきちんと受け止めて今後の施策を展開していかなければならない。また、予算のあるなしに関わらず、常にとりあげられるテーマとして子どもの学力向上の問題がある。」

委員長「会派間で対立している事項はあるか。」

教育長「空調に関しては全会派一致している。」

 

全会派賛成している事柄であり、大阪市の予算規模から言っても、実施されないわけがない事業です。

また、上記資料に掲載の橋下市政での空調機設置の目的のひとつに挙げられているる「夏季休暇短縮して学力向上に」という思想も、まったく平松方針のままです。

平成23年第23回教育委員会会議 会議録

http://www.city.osaka.lg.jp/kyoiku/page/0000189340.html

空調機の設置について、節電のことを考えなければならないが、ガスヒーポンタイプの空調はどの程度の電力が必要なのか。無視してもいいレベルのものなのか、関西電力と事前に調整しなければならない程度のものなのか。また、夏休みの短縮などにより40時間の授業時数が生み出せるとのことだ

 

沼守次長「授業時数について、週5日制になって、この間各学校では授業時数の確保に努力してきた。その中で学校行事の精選や行事にかける時間を減らしてやってきたが、学習指導要領の改訂により授業時数が増え、学校の努力だけでは授業時数を確保することが困難になっている。空調機の設置により生み出した時数については、学力に費やす時間と豊かな心を育むための行事の時間をトータルとして確保しなければならない。夏季休業期間を何日にするのかについて、春季と冬季の休業期間もトータルで考えながら、学校管理規則の改正の際に提案させてもらいたい。生きる力を育むためにいろんなかたちで授業時数を使うよう検討していきたい。」

 

全く、橋下市政以後のクーラーの順次設置が、平松市政での取り組みの継続でしかないことは明らかであろうと思います。

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