いわゆる大阪都構想住民投票に際して、大量のTVCMが大量に流れています。
一体いくら広報資金を投じてるのやら…
少なくとも総額数億円は間違いがありません。
さて、そのCMが噴飯もの。
「財政破綻寸前だった大阪に」と言うのですが、大阪市のどこが財政破綻寸前なのか?
維新が大阪市長になったときにはどんどん財政改善進んでいくトレンドとなっており、維新は歴史を捏造したCMで大阪市民を騙しにかかっている。
これまでもタウンミーティングや市政報告で維新施政の時期に市債が下がっているグラフを出すのだが、その前からずっと大阪市は黒字で市債を順調に減らしており、ペテンです。
大阪市はかつて財政厳しかったのですが、批判を受けながらも関市長&大平光代助役の時代に、徹底的に行政スリム化を進めた歴史があります。
当時は賛否両論ある大ナタでしたが、結果論としては行政は随分スリム化し、スリムになってるがゆえに黒字ですから毎年順調に市債残高は減っていきます。
これを維新の成果というのは誇大広告がすぎるというものです。
黒字で財政余裕があるのですから、そら市債は順調に減らしていきますし、減っていきます。
それを維新がそうした、維新市政でなくなれば悪化するというのは大嘘です。
吉村洋文は病的な嘘付きなのでこんなことを言ってきてます
大阪維新の市政が誕生する前、平成22年、大阪市はこのままいけば平成27年に夕張のように財政破綻するというニュースが流れた。つまり今年破綻していた。大赤字で破産寸前の会社と同じ状況。これがつい5年前の話。維新市政で黒字に。維新は将来世代にツケを回さない。財政再建はきちんとやる。
— 吉村洋文(大阪府知事) (@hiroyoshimura) October 19, 2015
嘘も嘘、大嘘です。
大阪市は関市長の改革プランで徹底的にスリム化し、平成元年から31年連続黒字である。
橋下が大阪市長になったのは平成23年11月。
ふざけるな!ペテンで市民を欺くな!
令和元年度普通会計決算見込
https://www.city.osaka.lg.jp/zaisei/page/0000514865.html
こちらは維新が広報物で使っていた維新の成果。
「平松のときはこんなに市債があったのに、維新市政でこんなに市債が下がってる」というのです。
馬鹿を言え、関市政の改革でスリム化して黒字化の結果、毎年毎年市債は減っていってるのである。
もちろん平松市政の期間も年々減っている。別に維新だから減ってるわけではなく、別段無駄遣いしなければ、毎年減っていくのだ。
以下の市の債務と府の債務の関市政時代からの動きを見れば一目瞭然です。
悪化の一途は維新が担ってきた府なのである。
市のほうは関改革での徹底スリム化以後、年々債務を減らしている。
平松市政の時期も同じくどんどん下げている。
その維新前の経緯を切ったグラフを載せ、維新の成果のように言うのは悪質。
今回の住民投票のTVCMも、あたかも大阪市はとんでもない借金で、それを維新が解決したかのように多くの市民は取るでしょう。しかしとんでもない誇大広告。そんな状況に大阪市は無い。
この結果として、大阪市は全国ダントツの財政調整基金をため込んでいます。
これだけの金があれば、本来新型コロナウィルスの不況下で、大阪市は市民に大きな補助ができるはずです。
他の政令市はなんだかんだと助成をしています。しかし大阪市はほとんど動いていない。もっとできる体力が本当は大阪市にはある。
要は、この巨額の金を「府議の党」維新は狙っているのである。
府の都合よく使って、府財政の失敗の穴埋めに使いたい。
例えば、万博の準備費にしてもそう。
本来万博は国が事業主体であり、次に担うべきは府であるはずだが、鉄道延伸にしろなんにせよ、等分ですらなく大阪市ばかりが巨額負担をする計画になっている。
松井知事と、その傀儡の吉村市長になったとたんに大阪市の出費が膨らんでこういうことばかり。
まだこれなら橋下市長のほうがマシであったかもしれない。
吉村市長以後の大阪市の府の従属ぶりは目に余るものがある。これが「バーチャル都構想」の本当の正体。
これを固定化するのが都構想と考えれば、大阪市民に利が無いことは明らかである。