長らく非維新市長だった堺市ですが、このあいだの選挙でついに維新・永藤英機市長になった。
そして就任するや何をやるのか、選挙で掲げた公約に取り組むのか?
●堺市の給食費の値上げが突如告知される
…なぜか全く選挙戦で話題に無かった給食費値上げがなされるという。
これはまったく理解ができない。
堺市は財政的には良好で、黒字で余裕がある。
大阪は子供の貧困率の問題も抱える中、値上げして弱い者いじめをする必然が皆無であり、なぜこんなことになるのか理解に苦しむ。
永藤候補「マイナスの堺をゼロに戻す」とは一体?財政も好調ですが…?@ファクトチェック堺
実は財政超健全な堺市の実情
このように堺市には給食費を上げねばならないような財政上の危機は無いはず。
一方で、大阪の「子供の貧困」問題を知っていますか?
給食費払うにも苦労してる子供が居る中、これはどうなのか?
●一方で、堺市長報酬の実質アップを提案する永藤市長
永藤氏は、しかも実は選挙公約で市長報酬のアップをかかげており、自身の報酬アップを提案。
選挙中のマニフェストはこのように、「身を切る改革」風に誤解させるもの。
選挙中「市長報酬を3割カット」と「身を消る改革」をアピールしていたが、そもそも竹山前市長が半額にしており、5割カット→3割カットで、実は自身の報酬上げであった。
退職金も、竹山市長は既に無くしていた。
自身の報酬は上げて、給食費アップというのはなんとも酷い。
選挙で給食費アップなんて言っていず裏切られた感あるのでは?
大阪維新の会の堺市長選挙2019特設ページを見てみると、言ってることと実際市長になってやってることのギャップがひどい。
https://oneosaka.jp/sakai_election2019/
実際は給食値上げして、自身の報酬アップではないか。
堺の成長で生み出した財源を、子供でなく市長報酬が実際ではないのか。
就任してまず手を付けるのが自身の報酬とは…
マニフェストにあった、おでかけ支援制度の拡充や、独居老人などのゴミ出し支援制度など早くやればいいのに。
そんなのより自己報酬が先ですか。
●野村市長が実現していたら?小西知事が実現していたら?
たらればの話をするのもむなしいことだが、先の知事選で、小西ただかず知事が誕生していれば、確実に値上げは起こっていない。
小西ただかず氏は、公約に「給食無償化」を掲げており、府下市町村の給食費無償化を府として支援していく方向を示していた。
まさか真逆に値上げなんてことは起こりえない。
永藤市長のに敗れた野村友昭氏とは数年前に現状の大阪について意見を交わしたことがあるが、底を引き上げるような支援でなければならないと、維新にありがちな中流以上にばかり恩恵のある逆進性あるバラマキ施策に疑念をぶつけたら理解しておられたので、
確実に給食費値上げより下げようとするはずであろうし、小西ただかず氏の無償化目指す方針に同調するのではないか。
知事選では、維新・吉村洋文は小西ただかずの給食無償化公約に、「給食無償化は共産党の政策」とまたもやレッテルを張ってネガキャンをしていたが、これもなんとも中身の無い汚い中傷である。
こんなものに騙されて、共産嫌いだから吉村に!なんて投票行動した自民支持層あたりも居るのであろうか?
給食無償公約は、谷垣総裁時代の自民党の公約ではないか。
そんなことも知らないで維新の悪質な中傷に感化されるような人間は自民支持者を気取るべきではない。
ご覧の通りで、給食無償化は元来の自民党のマニフェストである。
そんなことも知らず、維新の悪質な中傷レッテルにぐらぐらすべきではない。
そもそも共産がどうとかどうでもいい。民のためになるか、民を救えるかどうか、それだけが問題ではないか。
吉村洋文がいかにくだらない人間か、その扇動に揺れ動かされることがいかに情けないことか、自覚すべきである。
給食は…いや、義務教育年齢までにかかる子育て費用は極力無償を目指していくべきである。
現状の日本は、結婚し子を成すことが既に「持てる者」の特権となりつつある格差社会。まず底を救わねば逆進性でさらに格差が広がることにもなりかねない。
高等教育よりまずそちらであろうと。
その意味で、小西ただかず氏の、また谷垣総裁時代の自民党の、もちろん共産党も賛成するだろう、給食無償化という施策は正しい方向性に思われる。
自治体ごとに財政状況ですぐできないだろうけど、目指すベクトルは欲しい。ましてや子供の貧困率ワースト2位の大阪で、逆に値上げでは話にならない。