大阪は特に中国人観光客の多かった都市です。
中国での人気観光地は1位は大阪です。
https://www.recordchina.co.jp/b772497-s0-c30-d0052.html
さらには大阪は国家戦略特区の民泊特区を求め、大阪は民泊を推進してきまして
今では全国の特区民泊の9割は大阪にあるという凄まじい状況です。
特区民泊の認定件数(全国の状況) – 大阪市
https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/cmsfiles/contents/0000434/434127/sankousiryou.pdf
このように過剰にインバウンド政策を推進してきた都市です。
そんな中、今回の中国、武漢での新型コロナウィルスの大発生。
国内でも感染が全国的に広がり社会問題化しています。
中には武漢方面への渡航歴や、渡航歴者との接触の記録の無い感染者も続々発生する状況になっております。
2月13日には和歌山県湯浅町の総合病院でそういう歴の無い医師が感染してしまったという報道は大きなニュースになりました。
この医師は、なんと週一で大阪の病院で診療していたというのですから大阪人としても他人事では済まされないニュースです。
和歌山県ではこれを重く見て、病院の医師、看護師を全て検査、さらに通院患者にも広げるとして検査能力1日20件しか無く足りない中必死の対応。
医師全員を対象に検査開始 和歌山・済生会有田病院
https://www.sankei.com/west/news/200214/wst2002140026-n1.html
県などによると、対象となる医師は、常勤・非常勤あわせて約40人、看護師・准看護師が約130人。
さらに県は、有田病院に通院・入院歴があり、現在別の病院で肺炎の症状がみられる入院患者の有無も把握。新型コロナウイルス感染が疑われる場合は検査するとしている。
和歌山・済生会有田病院「新型コロナ」検査 検査対象者全員からの検体採取を完了
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200220-00000077-ytv-l30
和歌山県は20日、済生会有田病院に関係する人の新型コロナウイルスの検査について、対象者全員からの検体の採取を終えたと発表した。
和歌山県内では、これまでに新型コロナウイルスの感染者が12人確認されていて、うち10人は湯浅町にある済生会有田病院の医師や患者とその家族。
仁坂知事は午後5時から会見を開き、新たに検査した済生会有田病院の関係者26人が陰性だったと発表した。さらに、県は病院の関係者でまだ検査ができていない約300人から検体の採取を進め、この日、すべて終えたことを明らかにした。
済生会有田病院450人の検体採取 https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1033105
和歌山県は2月20日、県内で新型コロナウイルスの新たな感染は確認されなかったと明らかにした。20日時点で県内の感染者は12人のまま。
県によると、医師や入院患者らの感染が確認された済生会有田病院(同県湯浅町)の検査対象者約450人の検体を採取し終えた。大阪府の専門機関に約150人分の検査を依頼。残りは県や和歌山市の機関で調べる。全ての結果が出るのは最短で24日の見通し。
他にも、和歌山県から、横浜港に停泊しているクルーズ船でDMAT=災害派遣医療チームとして活動していた30代の看護師の感染も判明ですが、
このかたも新幹線で新大阪経由で帰宅しています。
大阪府からもDMATは派遣されており、この検査も今後慎重に行う必要があるでしょう。
このように和歌山などは必死の対応をしていますが、大阪はどうなのでしょうか?
大阪で未だ最初期にバスツアーのガイドの1名だけのまま推移しているのですが、人口比や中国からの渡航者の数から、あまりにも少ないのではないでしょうか?
すると、2月18日に行われた第5回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議で、驚くべき資料が発表された。
大阪府市の衛生研究所は、大阪府と大阪市の衛生研究所が統合、独法化され、「大阪健康安全基盤研究所」(大安研)となっているのですが
これまで1月31日より旧大阪府施設と旧大阪市施設でそれぞれ1日40件検査でき、1日80件の検査体制で対応と発表されてきました。
18日発表の資料でも1月31日スタートで検査能力はその規模が書かれています。
(さらに堺市の衛生研究所の10件が加わっている)
第5回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議
http://www.pref.osaka.lg.jp/iryo/2019ncov/dai5kai2019ncov.html
ところがです、
実際に検査した実績を見ると1日80件には程遠く、1件も検査していない日も多い状況で、
2月17日時点で41件しか検査していません。(1月31日以前は国の国立感染症研究所)
しかも相談件数は約3000件もあるにも関わらず、です。
これは、フル稼働で実態調査しないといけないなか問題ではないでしょうか?
これまで発表してきた1日80件規模とは程遠い検査状況です。
2月15日あたりから検査数が急増していますが(とはいえ公証能力の1日80件には程遠い)、これはおそらく既に紹介した和歌山からの依頼分によるものと考えられ
初動対応としてどうなのでしょうか?
民泊やゲストハウスの調査も要るでしょう。
大阪観光局は観光客の動向調査をたびたび発表してきたはずで、リスクの高い個所抽出できるのではないでしょうか?
SNSを見れば、「大阪では検査してもらえない」との書き込みが吉村府知事に大量に向けられています。
中には医師判断で検査すべきと疑われる例すらも、武漢との接触歴無いとして検査断っているという。
既に検査基準は「自治体判断で裁量してよい」と国の方針もなっており、
他の自治体では武漢と接点無くとも症状ベースで検査して陽性を見つけています。
大阪の消極姿勢は今後大変なことになるまいか懸念します。
おっしゃるとおりです。
2回保健所から拒否されました。
医師からの検査要請すら
断られました。— ももんち@維新を支持しています (@uPEMpjqvTu7tHhF) February 20, 2020
70代の母親(既往:糖尿病、心疾患あり)が
3日前から発熱しており、いつもより呼吸がしづらい状態です。案の定、検査はしてもらえず、薬を飲んで家で寝ています。このまま重症化したら誰が責任をとってくれるのでしょうか?教えてください。大阪府民の命もどうか大切にしてください。— ナナ (@soObxyVyvzb1xJl) February 22, 2020
見てますか?
大阪府民の医療従事者です。
検査体制を強化すると言いながら保健所は全く検査を受け入れてくれません。
私が勤務してる病院にも感染疑い患者が数名いましたが保健所が検査拒否したために感染の有無が定かではありません。
大阪にはそんな人で溢れています。
なんとかしてください!!!— Lina (@Lina49y) February 18, 2020
今さっき知人から連絡が
何日も高熱が下がらす喉が痛い
検査の結果インフルエンザではないと説明され、コロナの検査を受けさせて欲しいと言った所、渡航歴が無いのでできませんと返答された
大阪市です!
地方都市ですがそこそこ人が住んでいます!
検査を受けさせない市は感染者1名だと自慢してます!— 好沢清舟 (@xDAgk64zFgjXXeN) February 21, 2020
知人が高熱と咳で苦しんでいる
インフルエンザでは無いと診断された
コロナの検査を頼んだ所、渡航歴が無いと拒否された
大阪市だ。
感染者は一人しかいないと威張っている大阪市だ。
感染者がいないんじゃなくて検査を受けさせないんだ。
東京から見たら田舎だろうが、大阪府大阪市で起きている事だ!— 好沢清舟 (@xDAgk64zFgjXXeN) February 21, 2020
大阪は検査一切拒否です。
私も保健所から2回断られました。
医師から検査依頼をしても拒否。
保健所からただの風邪扱いされました。コロナウイルス疑いはクリニックにも職場にも全てにおいて隠すようにと指示がありました。
— ももんち@維新を支持しています (@uPEMpjqvTu7tHhF) February 20, 2020
真偽は不明ですが「基準に満たないと咳発熱吐き気が続いても新型肺炎検査を受けさせてもらえない」とツイートが出回っています。
大阪の発症者数が1なんてとても信じられません。
しっかりと検査を受けさせてください。検査累計65件ってあまりにも少なすぎますhttps://t.co/PbgOuksxDv
— あどみにすとれーた (@QRzjwPa8s0YNU3l) February 20, 2020
検査が絶対ではないらしいんですが、東京がとりわけ多いのではなく、大阪が少なすぎるんだと思いますね。
検査拒否疑惑は深まるばかりですね。 pic.twitter.com/aI3xisUj7x— takeyshi@大阪ラバーダック連合☆大阪市存続同盟☆雪組 (@takeboutyan) February 22, 2020
この手の書き込みがSNSには現在溢れています。
1日80件の検査能力を余らせている状況なのでしょうか?
そんな中でも、上記和歌山の医師の週一勤務していた大阪の医院での検査も大阪府は行ったようです。
検査実績のグラフの15日あたりから増えてる検査に含まれているのだと思います。
https://mainichi.jp/articles/20200221/k00/00m/040/131000c
大阪府は21日、新型コロナウイルスの感染が判明した済生会有田病院(和歌山県湯浅町)の男性外科医が週1日勤務していた新泉南病院(同府泉南市)で、外科医と接触が確認された来院者7人とスタッフ5人について、全員の経過観察期間が終了し、発症はなかったと発表した。
病院スタッフについては検査を実施し、全員陰性であることを確認したという。
https://mainichi.jp/articles/20200215/k00/00m/040/181000c
大阪府は15日、新型コロナウイルスの感染が13日判明した済生会有田病院(和歌山県湯浅町)勤務の50代の男性外科医が、新泉南病院(大阪府泉南市)で週1日非常勤で働いており、同病院のスタッフ1人についてウイルス検査を実施した結果、陰性だったと発表した。
府によると、外科医の発症後に同病院で接触が確認された来院者7人とスタッフ5人のうち、呼吸器症状があるスタッフ1人の検査を行っていた。
和歌山の病院は大きな総合病院ということもあるのでしょうが約450人もの検査を行っているのに、たったのこれだけでいいものなのでしょうか?
記事によれば、感染医師と接触が確認できた来院者7人とスタッフ5人のうち、呼吸器障害のあるスタッフ1名の検査だけで、あとは経過観察だけだったとのこと。
一方、和歌山の病院が、医師全員や、入院通院歴のある患者のうち肺疾患ある人物まで追って検査してるのを見ると、果たして経過観察でよかったのか、念を入れてもよかったのではないか。
…と、
このように、大阪の新型コロナウィルスの検査はせっかく大安研があり、1日80人規模の検査能力持つにもかかわらず、活かしきれてないのではないかと思われます。
吉村洋文知事は、一時は「武漢チャーター機を大阪に受け入れる」などと政治パフォーマンスをしていましたが、足元の対応がこれでは話になりません。
受け入れには病床なり体制も考えねばならないのは、その後のチャーター機帰国者のホテル問題などで露呈しました。
横浜のクルーズ船の混乱が報じられると、その後吉村知事からチャーター機受け入れの発言は一切見られなくなります。
このような政治パフォーマンスは今は要りません。
地道な取り組みこそ必要な時期のはずです。
そのためにも、衛生研究所の能力を活かし、大阪府民を守ってください。
今回の新型コロナウィルスは高齢者や持病のあるかたの重症化率が如実に高いそうです。
透析患者なども重症化しやすいそうです。
透析患者は毎週何時間も病院に行かねばなりません。
もしこんな体制のまま新型コロナウィルスが風邪として処理され蔓延して、病院に患者が殺到すればどうなりますか?
透析患者は病院行かねば死にますし、行っても感染して死にかねません。
若く元気な人は軽症かもしれませんが、人によっては生きる死ぬに関わります。
そういうシリアスな状況であることを鑑みれば、後手後手の対応ではいけないはずです。それでは人の命が失われてしまいます。
改善を願いたい。