自民党、新大阪府連会長の維新抱き着き方針に未来はあるのか!?

大阪知事・市長選、地方議員選挙、国政の補選ともに、大阪では維新が大躍進。
自民党は痛い敗北を喫した。
それを受け、左藤章・衆院議員(大阪2区)は自民党大阪府連会長は辞任を表明。新府連会長に渡嘉敷奈緒美・衆院議員(大阪7区)が5月11日、就任した。

渡嘉敷・新会長は就任するや、会見で「負けは神様がくれた贈り物」と表現し、維新への徹底的な融和路線に転ずることを表明。
あれだけダブル選挙等で訴え、各候補が政治生命をも賭け、市民生活を守らんと問題点指摘し戦った
「都構想」についても維新に協力していくというのだ。

 

自民大阪、唐突な維新融和路線 「もう終わり」市議ら猛反発
「民意を得た維新と連携を目指す。従来の立ち位置を変えていく」。自民大阪府連の新会長が会見の冒頭で訴えたのは、不倶戴天の敵であるはずの維新との関係改善だった。
ダブル選で完敗しただけでなく、安倍晋三首相も応援に駆けつけた衆院大阪12区補選で維新候補に膝を屈した自民府連。府議・市議選でも議席を減らし、「解党的」とまで言われた現状について、この日就任した衆院議員の渡嘉敷奈緒美会長は「負けは神様がくれた贈り物」と表現。「対立からは何も生まれない」と維新への歩み寄りを明確に打ち出した。

会見に先立って行われた府連の総務会では、都構想の住民投票容認について賛成多数で承認を得られたと強調したが、大阪市議団を中心に維新へのアレルギーは強い。ある自民市議は渡嘉敷氏の融和路線について「全体会議では一切そんなこと聞いていない。国会議員は自分らの選挙のことだけ。府連はもう終わりや」と猛反発した。

 

 

 

これでは討ち死にしていった多くの市議府議、そして柳本あきら氏、小西ただかず氏が圧倒的に不利な中、決死で戦ったものはなんであったのか。
選挙戦では都構想制度の制度上の問題点を各候補は発信してきた。
それを賛成するのであれば、渡嘉敷会長はその問題点がどう解決しえるのか自身の言葉で説明ができるのか?

あくまで政治とは、声なき小市民の普通に営む生活、そしてその人生を守るためにあるのである。
現状の維新の主張する都構想では大阪はよくならない。これまでの自民党や反対派と議論して渡嘉敷会長は反論し論破できるくらいの都構想の制度理解できているのか?
そんな論理も無く、政治のかけひきとして維新に媚びるというのは、保身も保身、市民の生活を犠牲にするという言語道断の話である。

維新がよく自民党のことを「自分等」などと、己を棚に上げ口汚く罵るが、市民生活を、自治を守るため、都構想に反対する従来自民党と
都構想で市民生活がよくなるという論理、反論も持ち合わせず、選挙での敗戦ごときで反対の声をあげ投票してくれた多くの有権者の思いをないがしろにし保身に走る新府連会長、どちらが「自分党」であろうか。

 

 

との渡嘉敷代議士の方針には、自民党大阪市議団、そして堺市議団が猛反発している。

https://www.sankei.com/west/news/190518/wst1905180021-n1.html

自民大阪府連会長は「都構想賛成」 大阪市議団ら猛反発@産経新聞

自民党大阪府連は18日、大阪市内で会合を開き、大阪維新の会が掲げる大阪都構想について対応を話し合った。府連会長の渡嘉敷奈緒美衆院議員は、都構想の住民投票を容認する方針に改めて理解を求めたが、都構想反対の大阪市議や堺市議らは強く反発。両者の溝は埋まらず、物別れに終わった。

会合後に会見した大阪市議団の北野妙子幹事長は、都構想と住民投票について「反対の姿勢は1ミリたりとも譲る気持ちはない」と語った。

 

https://www.asahi.co.jp/webnews/pages/abc_1809.html

自民府連が維新と協調路線!?堺市議団が抗議
自民党大阪府連の会長が、都構想の住民投票実施に容認する方針を示したことを受け、堺市議団が抗議文を提出しました。

11日、自民党大阪府連の渡嘉敷奈緒美会長は、「大阪都構想」の住民投票について容認し、維新と協調路線を歩む方針を表しました。これに対し、堺市議団は渡嘉敷会長に、発言の撤回を求める抗議文を提出し、来月の堺市長選で維新の対抗馬を擁立したい考えを明らかにしました。自民党堺市議団の野里文盛団長は「これまで都構想に反対を唱えて、最前線で戦ってきた我々堺市議や支援者の皆様の思いを踏みにじるものである」と話しました。また、大阪市議団も異論を唱え、住民投票に反対の姿勢を維持することを明らかにしていて、府連との温度差が生じています。

 

これは大阪市議団や堺市議団が正しい。

彼らは都構想の反対の声を受け、議員になって、議会に立っているのだ。

であれば、その有権者の代弁者として議会できっちり反対することが仕事であり約束。

これは義務である。

 

ここを曲げるということは、そこへ入れた有権者の思いは議会に届かないのである。

これはもはや参政権の侵害とさえいえる。

 

渡嘉敷・新会長は二元代表制を理解できてないのではないか。

松井新市長が選挙で勝利し就任したのも民意ならば、反対をかかげて当選した議員で市議会の維新単独過半数を阻止しているのもまた民意。

その議会構成は市民の民意の反映であり、首長選の結果を持って議会自民党が維新に同調しろとしうのならば、議会など要らないではないか。

きっちり大阪市議会。堺市議会の自民党は維新に抗するのが市民との約束。

どちらを向いて政治をするのか?そこが今問われている。

府連組織に向かってる「忖度」した政治家なのか?市民を守るために議員やっているのか?踏み絵である。

 

 

 

 

 

大阪市議、堺市議からは直球で反対の声を上げる議員が続出

ぜひ両者のBlogは目を通すべきです。反対理由がきっちり書かれている。

 

大阪市議会議員 川嶋広稔Facebook

 

堺市議会議員 野村ともあきBlog
渡嘉敷奈緒美自民党大阪府連会長による大阪市廃止分割(いわゆる都構想)のための住民投票実施容認発言に強く反対の意を表明します

 

両者のBlogによれば、この唐突な記者会見発表の経緯は
当日はまず一部役員による「総務会」、その後「全体会合」、その後記者会見で渡嘉敷新会長が表明。
この全体会合で一切都構想賛成などといった調整の話もなく、各議員は寝耳に水。

どうやら総務会で渡嘉敷代議士は都構想に賛成して維新と協調していくと述べていたようなのである。

 

総務会は、左藤府連会長の辞任に伴い、新会長を選任するための会議です。それだけの会議ですが、その中で、渡嘉敷先生が府連会長を受ける条件のような話が出たようです。条件を出すなんておかしな話ですが…。

条件として、耳にしている範囲では「自民党は維新と同化する」「そのため都構想(住民投票)に賛成する」という内容だったということらしいです(耳にした話ですので間違えていたらすみません…)。

本当におかしな話です。維新と同化したいなら、維新に移籍されたら良いだけの話です…。9年前に維新ができた際に、選挙に通らないと意味が無いと言いながら維新に行った当時の自民党の議員のように。

今回の統一地方選挙の反省というか、総括は昨日から今日にかけての投稿に書かせていただきましたが、「大義」を忘れた自民党大阪府連が、今回の統一地方選挙などの大敗の結果を招いています。

まさかとは思いますが、「大義」を忘れたまま、本当に、自民党大阪府連が組織としてこのような判断をするならば、それは自民党大阪府連の「終わりの始まり」ではなく、自民党大阪府連の「終わり」になる

 

こんな重要事が勝手に一部役員の独断できめうるものではないのではなかろうか。
反発は当然である。

 

そもそもこんなことをするメリットが皆無です。
公明党が維新から「対立候補立てるぞ!」と脅されてなびくのはある意味理屈は分かる。
しかし維新は大阪でしか議席の取れない政党であり、自民党に対し選挙区調整などするわけなく、どちらにしろ戦うべき相手のはずです。

これで有権者が維新から自民に移るわけもない。
維新と同じよう主張してコバンザメしているのなら、そりゃ維新に入れたらいいのであり、
都構想反対を取り下げるではそれゆえに自民を応援していた有権者を手放すだけで、大阪における自民党の地盤沈下しかないのではないか?

それとも衆参同日選挙の噂もたつなか、一部議員には維新に媚びたら許すといった裏約束でもあるとでも?
まさかそんなことはあるまいし、単に戦略眼が無いのではなかろうか。

谷垣総裁時代の野党自民党が徹底的に民主党と対立構図を演出したのをむしろ見習うべきでは?

おそらく「反対反対路線がうまくいかなかったー!」と融和派が盛り返した構図なのでしょうが、
実は自民党は常にぶれてて全く対立路線を確立できていない。
数々の問題もある統合案件に「飲んだら都構想もういいとなるやろ」とまともに議会で反対の結果を議事録に残さず受け入れまくりました。

(産業研究所統合も国からの補助金半減、衛生研究所統合も保健所との距離が離れただけで、コストカットになるはずが新たなハコモノ必要になるなど迷走。
住吉市民病院の統合もコストにウソが発覚し医療空白生むなど問題噴出。
今大学統合計画も府議会で可決させちゃったが、森ノ宮の話とか出てきておかしなはなしになってきてる)

結果どうなったかと言えば、それらを「維新の成果!」とアピールされ、敵に塩を送る結果になりました。

むしろ対立路線やりきっていないのですよ。

 

野党の立場なんですから、ド正論を突きつけるのが役割であろうと思うのですが、中途半端に揺れ続けている。

参考にすべきは、谷垣自民党の戦いであろうと思えます。
このようにふらふらし続けては、そら地盤沈下していくばかりでしょう。
有権者誰も信頼しませんよ。

 

このあたりについても川嶋市議は適切に現状認識されているようで指摘と投稿している。

我々の根本的な問題が何かを考える前に(選挙の総括を行う前に)、今の維新を作ったのか、その原因は何なのかという点から反省をしたいと思います。

<今の維新を作ってきた流れ>

● 11 年前、民主党に政権を取られる前、平成 20 年 1 月の知事選で、勝てる候補者に頼ろうと、安易に有名人を出せば良いと、橋下徹氏を担いだこと。

● 府議会で、WTC への府庁移転問題が元で府議団が割れたこと。(府庁移転は政策として明らかに間違えていたのに、橋下当時知事の影響力の強さの前に戦いきれなかった。私たち市議団がWTCの問題を発信できなかったことも。)

● 維新の会ができ、維新に移る議員が出だした頃、国会議員の選挙で、当時の維新の議員からも応援してもらいたいとの思いから、処分を躊躇し、その間に多くの仲間が維新からの「合法的脅し」により維新に移ってしまったこと。

● 統一地方選挙で府議会、市議会で維新が第一党となったのちに、維新の国政進出の話が出たが、(大都市法を作れば、大阪市が格下げになることで市民サービスに影響が出ることがわかっているのに、地方交付税制度から見れば市民が茨の道を進むことがわかっていながら)、大都市法を作れば維新が国政選挙に出てこないという安易な気持ちで、大都市法を作ってしまったこと。

● 都構想の住民投票で、何とか都構想を阻止したにも関わらず、その後、大都市法を廃止しなかったかと。

● 住民投票後のW選挙後、二重行政がなくなれば都構想の論点がなくなる、都構想にはならないと、統合案件を限りなく認め、維新との対決を避けたこと。(結果的に維新が改革したと実績アピールされることになった)

● 二度目の法定協議会で、都構想が盛り上がったら選挙でしんどくなるからと、正面からの議論を避け、ダンマリ作戦をとったこと。(結局、今回のダブル選挙で、都構想を争点にできるだけの論点を明確にできなかった。)

● 今回の統一地方選の府連マニフェストについて、票を取るには維新以上の市民受けする政策が良いと、安易なバラマキ的政策を策定したこと。

以上のように、

結局、この11年間、(言葉は悪いですが、我々自民党が少しでも楽をして)選挙に勝つためにどうすればよいかという視点がこれまでの行動の判断の基準となっており、「市民のため」の政治ではなく「自分たちの選挙」が優先されていたのではないでしょうか。まずは、私自身は、この点からしっかりと反省しなければならないと思っています。

この川嶋市議の指摘はことごとく正しい。
大阪の自民党は楽なほうに逃げて、決して全面対決していずあっちこっち行ったりきたり実はしてきています。
党内に維新融和派と、主戦派が居るのでしょう。
主戦派といったが、正しくは、維新融和派と市民生活重視派と言いたい。
市民生活を守るために、理論武装して維新に対峙し矢表になるという、苦しいほうをあえて取るのであるから。

 

 

そしてこのあと…
反対を断固表明していた野村ともあき・堺市議は自民党を離党し、堺市長選で戦う選択をするのである。

 

 

「容認できない、反対する」堺市長選出馬表明の自民市議が…“維新協調”大阪府連会長発言を批判@よみうりテレビ
今月26日告示の堺市長選挙に、17日、自民党の野村友昭堺市議(45)が、「反都構想」を掲げ立候補を表明した。しかし、その出馬会見で飛び出したのは、自民党大阪府連に対する批判と反発だった。

野村市議は、告示まであと9日となった17日、市長選への立候補を表明した。しかし、会見の場で口にした言葉は…

大阪府連会長の発言は容認できない。反対する。」

自民党大阪府連への批判の言葉だった。

自民党は、過去2回の市長選で支持・推薦してきた竹山前市長が     政治資金問題で辞職。今回の市長選では不戦敗論も浮上していた。
そんな中、野村市議が立候補する決め手になったのは、11日、大阪の自民党トップから飛び出した驚きの発言だった。

「今回の民意を受けまして、(都構想の)住民投票は賛成させていただきたい」(11日・自民党大阪府連 渡嘉敷奈緒美会長)

維新とは相容れぬ関係だった自民党大阪府連の渡嘉敷会長が、ダブル選での大敗を受け、突如、維新との協調路線を表明したのだ。

これに、市長選で都構想反対を掲げ、維新と戦ってきた自民の堺市議団が激怒。渡嘉敷会長に対し、発言の撤回と謝罪を求める抗議文を提出する事態に。

しかし、渡嘉敷会長は撤回せず、堺市議団に対し、住民投票反対で戦うことは容認できない考えを示した上で、野村市議の公認・推薦をしない考えを示したという。

これに、堺市議団は「都構想反対の立場を明確にしなければならない」と反発。野村さんは、自民党に離党届を提出した上で、無所属で出馬することを表明した。

 

離党ということは、首長選では市民全体の代表を選ぶため、無所属として出馬は全国で通例であるが、今回自民党の党籍まで投げ捨てているということまでしている。
これは渡嘉敷執行部が野村氏を立て、維新と事をかまえることを避けたいとうことなのであろう。
(つまり党の金も、支持団体も使えないということである。今回の野村堺市議の決断は、とてつもない男気と言える)

ABCのキャストが渡嘉敷新代表に電話取材するなどつっこんだ報道。それによれば、

 

自民党大阪府連は住民投票に反対をしている野村さんは応援できないとしているが、 自民の府連の中からはこれから維新と協力していくのなら永藤さんを応援してはどうかと言う声まで出ている

とのこと。

なんと、渡嘉敷寄りの府連の議員からは、

維新の永藤氏を応援してはどうか

いう声まで出ているのだそう。

これに渡嘉敷・新代表は

協議する時間があれば(永藤氏応援も)あり得たが、今回は急な話なので難しいのではないか。

なんとも酷い話です。せめて静観すべきですが、渡嘉敷執行部に反論する野村は絶対自民党大阪府連として応援しない。それどころか時間さえあれば、維新の永藤に推薦を出すなどして応援したかったというのだ。

こんなことをしても大阪の自民党の支持が広がるわけもなく、党員が大きく減ずるだけでしょう
参院選も目前の時期になぜこのようなことをしてしまうのだろうか。
これは絶対自民党のメリットにはなりません。

ここまで野村憎し、維新媚びを前面に出してくるとなると、方針転換はもはや難しいのであろうが、
渡嘉敷・新代表の拙速な方針に反対の声をぜひ党員の皆さんは新代表に伝えて欲しい。

 

保身にばかり走るようでは保守とは言えません。

故郷・堺を守るべく、全てを投げうっている野村ともあきこそ、真の「保守」であろう。

 

本来野村堺市議は離党する必要は無かった。野村こそ本当の自民党です。

むしろ変節した渡嘉敷府連会長のほうが維新に移籍するべき話なのだろう。

 

 

野村ともあき公式サイト
http://nomuratomoaki.com/

サイトの表示が切り替わり、自民党の文字が消えることに…