今回の知事市長選の道理が通らぬこれだけの理由

松井大阪府知事、吉村大阪市長が共に辞職、さらにクロスして入れ替えてのダブル選挙が行われることとなりました。

市議府議を争う4月の統一地方選に重ねるという。

 

松井一郎曰く「都構想の民意を問うため」であるという。

 

しかしこれは全く論理が伴っていない。

現在都構想が維新の思い通りにいかないのは、議会の過半数を維新が得ていないからです。

この議会の議席配分というものは、二元代表制の民意であって、「維新に好き勝手するな」という結果なのです。

 

現時点で大阪府知事、大阪市長を維新は既に押さえており、統一地方選が来月あるのであるから、ここで議会過半数を都構想賛成派で獲ればいいのです。これが民意を得るということ。

全く知事・市長が辞任する必要が無く、理屈になっていない。

 

 

この選挙はの狙いは、松井吉村の任期延長を有利な条件で行おうというエゴです。

通常日程の首長選と違い、しかも彼らはギリギリまで引き延ばして対立候補の擁立の妨害を狙いました。

これでは新人候補は圧倒的に準備時間も浸透時間も無く、不利。

 

昨日、自民党が擁立を目指した辰巳琢朗氏が辞退したとの報道が出た、

タレントが出る場合当然レギュラー番組の出演があるわけで、巨額の違約金が必要。金の問題だけでなく各方面の番組作りをしてるみなさんへの迷惑もある。

躊躇されるのは致し方ない。

 

なんとも維新という政党は卑劣な手を使うものだ。

 

 

批判を受け言い訳に「同時にやれば安上がり」と言ってるようだがこのような軽薄な嘘に騙されるべきではない。

ならばなぜ前回やらなかったのか?首長の決まった任期を自分の有利なタイミングで操作するのは脱法行為と言える。

また同時となることで市議府議選も運動の規制期間が狂うし、選挙管理委員会の発行物など全てやりなおしになっているという無駄。

 

 

そしてまんまと任期延長を勝ちとれば、その先に控えるのは公明党への恫喝である。

任期延長すれば、その期間は衆院選に重なってきうる。

今度は「衆院選で公明党の選挙区に対立候補立てるぞ!」と脅迫し、都構想に賛成させようという腹積もりである。

 

 

特別区の制度案の中身の是非でなく、このような政党間の利害で大阪市が廃止されるというのはやりきれない。

 

公明党は維新に恫喝され続けるのが嫌ならば、今回できっちり維新に引導を渡すべきです。

また維新と自民に票を割るようなことをすれば、善良な学会員はもちろん、我々大阪を愛する民衆も黙ってはおれない。

我々でも公明選挙区に市民派の候補を立てるべきではないかという話になってきうる。

公明の地方議員ひとりひとりは有能で、人格も伴っているかたが多いのも知っているが、こんなことでは公明討ちも考えねばならなくなる。

今回は最終決戦に近い。中途半端なことをするようでは各党困る。

政治とは誰のためのものなのか?既存政党のみなさんはよく考えて欲しい。