岸和田の維新市長が稚拙な公明党批判

大阪維新の会所属の岸和田市の永野市長が、公明党支持者に維新に入れるよう呼び掛けています。

その理由は共産党であるらしい。

 

 

 

本当に醜悪な分断工作です。

今回維新は都構想を争点とし、そのワンイシューでもいいくらいだとも述べています。

公明党は、都構想が大阪市民、府民のためにならず、大阪を停滞させるものだとし、住民のため反対しております。

都構想を支持しているのは維新の会のみで、それ以外はすべての会派が法定協議会の議論を通じて、「これは利無し」と賛成していないのですから、単にそれだけです。

これを共産党と共闘などと中傷する永野市長の程度の低い呼びかけには呆れます。

 

そもそも「推薦」と、勝手連としての「自主支援」を表明しているものの区別もついていない。

 

永野市長の論理なら、共産党が都構想に賛成したら反対せねばならないし、共産党が都構想に反対したら賛成しなければならないということになる。

そんなわけあるまいし、公明党は公明党の考えで、何が大阪の成長のためになるのか?と政策を立てているにすぎないのに、このような中傷をしだすのですから酷い。

 

 

●選挙での維新と共産の共闘事例

またたちの悪いのが、そんなことを言うのならば維新は各地で共産と共闘しているとも言える。

 

●北海道知事選

2015年3月告示 北海道知事選では、自公擁立の現職知事の高橋はるみ知事に対し、
民主党北海道・市民ネットワーク北海道支持の佐藤のりゆき候補に、共産、維新、新党大地、社民が支援の構図

https://doumin.exblog.jp/21567660/

●大阪府阪南市長選

2016年10月告示の阪南市長選では、維新は社会福祉協議会会長の会長の水野健二氏を維新推薦として擁立。
この選挙争点は共産党のみが反対してきた現職の保育所の統合案の賛否で、水野氏はそもそも共産寄りの立場でありました。

当時開かれた「水野けんじさんと語り合う会」では、会場出口で、水野氏をはさみ、丸山穂高衆議院議員(維新)と、宮本たけし衆議院議員(共産)が立って握手。

http://blog.livedoor.jp/tree_village_road/archives/7824324.html

●沖縄県浦添市長選

2017年2月の選挙。現職の松本哲治市長(自公推薦)に対し、翁長知事系の又吉健太郎氏が挑む構図。

又吉氏は、共産や社民などの「オール沖縄」勢力の候補で、そこに維新も支持表明
http://mainichi.jp/senkyo/articles/20170213/k00/00e/010/112000c

●維新と共産の議案賛否での共闘事例

都構想賛否のような二択のテーマについてならさらにあまた維新と共産が同じ立場となる事例があります。

あくまでこれは一例にすぎない。

 

●内閣不信任案

2016年9月、民主、維新、共産、社民、生活の野党5党は安保法制の採決に反対し、内閣不信任案を共同提出。

https://www.sankei.com/politics/news/150918/plt1509180063-n1.html

●尖閣諸島など領土を守ることを喚起する決議案

2012年5月30日、大阪市議会において、尖閣島を守ろうという決議案に共産とともに維新は反対

(クリックで拡大)

 

●維新、共産らと共に予算案に反対

2018年2月平成30年度予算案に維新は共産党らと共に反対

日本維新の会が平成30年度予算案に反対へ
https://www.sankei.com/politics/news/180226/plt1802260034-n1.html

このように政策の賛否はそれぞれの政党にあるはずであり、単にそれだけの話をこじつけて姑息に分断を図る。
この悪質な中傷は断固批判するべきであると考えます。